庭代台のいえ

　大阪堺市の住宅地に、住宅と事務所を兼ねた計画である。
　本計画においては、利用の異なるパブリックスペースとなる事務室とプライベートスペースとなる住宅を、共用玄関から1階ホールを介して明快にゾーニングするよう計画した。住宅スペースへは階段室によりワンクッション挟み込む事で、お互いの気配が感じにくくなるように意図している。また、簡易錠を設けてセキュリティにも配慮している。
　事務室は作業環境を考えてデスク上部にハイサイドライトとする事で、明るさを確保しつつも不快なグレアを軽減している。水廻りは事務室専用として設ける事で、独立して利用が出来るように計画している。
　LDKは購入予定の家具が納まるように寸法を調整し、コンパクトながらも無駄のない空間を構成している。配色はホワイトを基調として、明るく広がりが感じられるようにしている。
　2階にはよりプライバシーを要求される寝室・浴室をまとめて配置している。寝室にはゆったりとしたウォークインクローゼットを設ける事で、季節物なども収納できるスペースを確保している。配色は壁一面をベッドや鏡台と色調を揃えたダークブラウンとする事で、アクセントカラーとしての演出を行いながら寝室の落ち着いた雰囲気を演出している。
　また、テラスを洗面室に隣接した位置に設ける事で、建物のファサードとしてのデザイン性だけではなく、家事動線の効率化も考慮した計画としている。
　外構はワンちゃんがドッグランが出来るように回遊性のある形状とすると共に、 趣味のガーデニングスペースを日当たりのいい道路側に面して設けている。

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物件データ

敷地面積	203.48㎡
延床面積	92.39㎡
用途	一戸建ての住宅
構造	木造2階建て
家族構成	夫婦
所在地	大阪府堺市
その他