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建築士詳細


エム・アイ・エー・アーキテクツ(有)

建築士

鈴木 道子

有資格

一級建築士
インテリアコーディネーター

事務所情報

略歴

1954年 北海道札幌市生まれ 
1977年 大阪市立大学生活科学部住居学科卒業
1978~1988年 ㈱浦辺設計勤務
1988年 S.U.E.DESIGN OFFICE 設立
1994年 M.I.A.ARCHITECTS に改称
2000年 エム・アイ・エー・アーキテクツ有限会社に改称

得意分野

個人住宅・集合住宅・店舗等、部分的なインテリアの詳細から建物全体の設計まで、トータルでデザインします。

作品

山の内の家
イメージ画像

敷地は京の街に唯一残る路面電車嵐電が太秦に向かって北西に上っていく少し手前で南に下る幅員3m程の私道沿いに在る。住み手は4人家族(夫婦+子供〔成人男、女〕2人)各々の個スペースと客間の確保、居心地の良い家族共用空間がある落着いた佇まいの住まいを望まれた。
□ 平面計画・断面計画
西南方向の入口から内に入ると細長い玄関スペースが東側の庭まで一直線に突き抜け、視線の先に庭の緑が見え隠れする。見上げると階段の段板越しにトップライトからの光が一杯に差し込み、1階居間や2階主寝室へ光や風を取り込めるようにしている。
つまり、この吹抜けは\"光や風の通り土間\"でもある。1階はスキップフロアで庭につながる家族共用の和空間とし、2階は各個室を機能的に配した。又、各階の間取りは木造門型フレーム工法で構造強度を確保しつつ壁を減らし、より豊かな内部空間を確保している。
□ 外観
正面は狭い道を挟んで家々が立ち並び、北・南共隣家が迫る。東側は設計時点で中層マンションの建設が始まっていた。このような四方を視線にさらされる街中の住まいで個の空間を守りつつ敷地南東隅に確保した植栽空間を内部に享受させ、かつ、アプローチ側でも視線を切りながら、通りからの光を内に取り込むことに苦心した。結果、正面ファサードを縦格子で構成し、視線を切りながら光、風を通し、その意匠をプライベート性の強い2階のルーフバルコニー手摺へとつないでいる。又、東側の庭スペースに対しては開放空間を取りつつ、パーゴラ等で緩衝装置を設置した。
このように内外、近隣とも緩やかにつながりながら人の気配や空気、光が行き来するよう意図している。

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    通り土間

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    1階 居間

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    1階 居間より食事室を見て

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    2階 寝室

物件データ

敷地面積 133.66㎡(40.4坪)
延床面積 116.97㎡(35.4坪)
用途 一戸建ての住宅
構造 木造 2階建て
家族構成 夫婦+子(2人)
所在地 京都市右京区
その他
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