Details
建築士詳細


一級建築士事務所間工作舎

建築士

小笠原 絵理

有資格

一級建築士

事務所情報

略歴

1961年熊本市生まれ
1985年 国立奈良女子大学卒業
1985年大和ハウス工業入社
1986年武市義雄/REA建築工房入所
1989年木村博昭/ks architects入所
1992~間工作舎/一級建築士事務所設立 現在に至る

・京都工芸繊維大学 他 非常勤講師歴任 

・受賞歴
「錦綾幼稚園」で第2回関西建築家新人賞
 平成19年日本建築士会連合会優秀賞 
 2008年JIDビエンナーレ大賞 ほか

得意分野

01 私たちの仕事
ここちよい、その人にとっての「居場所」をつくることです。自然とのかかわりや、時の経過を創造し、ともにつくるプロセスを通して、あるがままの暮らしの背景、「ゆたかな暮らしのうつわ」をつくりたいと考えます。
02 建築について
建築は、暮らしや行為、そして建つ場所から生まれます。庭や周囲も含めた「環境をつくる」こと。暮らしを映す「ゆたかなとき」を生むことができます。まちにとって「ゆたかな風景」をつくることにつながります。
03 ともにつくる
その人、その家族のありようや思いを受けとめ、オリジナルなカタチにしていく。私たちは、引き出し役です。向き合いともに考え、やりとりを重ね、信頼関係を築いていく。立ち合い寄り添い、ともにつくっていきたいと考えます。

作品

藤井寺の家 ~珠玉のここちよさのある暮らし~

施工会社:ヒロタ建設株式会社

イメージ画像

施主は一人暮らし。将来、家族が増える、親との同居も考慮に入れたいという。今は、近くに住む両親や兄弟家族、趣味を同じくする友人との時間を大切にしている。
一人でもここちよく、みんなとでも気持ちよく過ごせる住まいって、どんな家だろう?
大きな空間は必要だろうか?使い方に応じながら、過不足なく、自由に、ここちよく過ごすことができたらいいな。結果、小さな小屋を連ねることで、個々で過ごすことも、つなげて集うことも、柔軟に応じることができるのではないかと考えた。
敷地は、南は道路、東西北は三方隣家に囲まれている。今後、周辺環境が変わっても、自然も含めた住環境が保てるように、敷地を南北に横断する“とおり庭(ろじ庭+おく庭)
”を設けることにした。庭に面して、スケールも趣きも異なる小屋を並べて、お向かいで気配を感じたり、建具を開閉したり、使い方に応じて距離感を調整できるプランとした。
各小屋は2.5畳から8畳程度の広さを確保、すべて切り妻屋根とし、内部も勾配天井をそのまま生かした。外壁はモルタル荒し上げ、内部の壁天井は、左官下地材や杉板など、職人の手しごとで仕上げた。小屋ごとに、天井高さや、開口のとり方、光の入り具合、灯りや建具などのしつらえを変えて、趣を異にすることで、思い思いに時を過ごし、家全体で、ゆたかな暮らしが楽しめるようにと考えた。
引き戸を開ければ庭とひとつづきのキッチンリビングは、無垢のテーブルを囲んで仲間と集える。雨の日は、個室で雨だれの音を聞きながら静かなときを過ごすことも。風呂の湯船につかれば、庭の樹々が灯かりに照らされゆらゆら湯面に写りこむ。向かいは、灯をともす我が家の景色があたたかい。
ろじ庭、おく庭を囲み、小屋が連なるイエは、適度な距離を保ちながら、一人で、家族で、仲間とシェアして暮らすことができる。ときには、一部まちに開かれた場所にもなる。
多様な暮らしに応じることができる、懐の深いイエになった。

  •   

    お部屋と庭がひとつながりです。

  •   

    格子戸をあけると、季節がお出迎え

  •   

    思い思いに時を過ごす

  •   

    日々の暮らしは四季のうつろいとともに

物件データ

敷地面積 200.92㎡
延床面積 113.63㎡
用途 専用住宅
構造 木造2階建て
家族構成 男性一人
所在地 大阪府藤井寺市
その他
<<前のページに戻る