子供の頃から気管支が弱く、この年齢になると冬は空咳が止まらなくなり、マスクは秋に一冬分箱買い、おかげでマスクは手元にありますが、その咳が出た瞬間の周りの方々の目が怖い、そんな日々を過ごしている山田です。
新型コロナウィルスで家づくりは変わるのか?
新型コロナウィルスの影響で、日々の行動も変わってきていますが、家づくりの考え方も変わるのでしょうか?
中国での街全体の封鎖にはじまり、日本では学校の休校、団体行動の自粛、そして、欧米の各地の閉鎖。
どんどん閉塞的になり、人々の生活が家ごもり傾向になってきています。
でも実は、家ごもりになる傾向は少し前から種はいくつも見受けられます。
その種が一気に吹き出した感があるので、このコロナ禍を契機に家づくりの考え方が変わったと言われるかもしれません。
以前から家ごもりの傾向?
このブログを見ていただいているということは、あなたはきっと普段からインターネットをよく使っている方だと思います。
ということは、Amazonや楽天などのネットショップをよく利用されている可能性も高いですね。
それは、既存のお店へ出歩く機会は確実に減っていることになります。
飲食店の低迷もあります。
若い方々のお酒離れはずっと言われていますし、夜の宴会や飲み会も減ってきています。
飲食店の運営がずっと難しくなってきているというのは、経営者からよく聞きます。
その中での今回のコロナショック。
私の知り合いの飲食店も、支店を閉鎖せざるをえないと言っていました。
そして、近年の働き方改革。
残業ができなくなり、遅くまで会社にいられなくなる傾向にあります。
残念ながら、会社にいられない、でも家にも居場所がなく帰られない「フラリーマン」なんて言葉も、生まれました。
でも多くの方は帰宅して、家族との時間を持つ時間が増えています。
そして、今回のコロナでテレワークが一気に広がっています。
テレワーク用の機器は大変良く売れているそうです。
不測の事態とはいえ、働き方改革がより一層進む機会になるかもしれません。
このように、家にいる機会は望む望まないに関わらず増えていました。
ちなみに、大手のコンビニも今回の騒動になる以前から、家での消費を増やす商品開発を進めていたそうです。
そういえば、お惣菜や冷凍食品が充実してきているとは思ってました。
家での過ごし方から考える住まい
「こもり」という単語からは、あまり明るいイメージは沸かないかもしれませんが、家の居心地が良ければ決して悪いことではないはずです。
家をつくる立場なら、普段からお客さんにとって居心地の良い家とはどのような空間だろうか?と模索しながらすすめるのが普通です。
ところが、普段家づくりの相談をしていると、住む方のほうが意外と自分自身や家族にとっての居心地の良い家が、どのようなものなのかを分かっていない方が多いと常々感じています。
そうなると、こちらがいくら提案しても、ご自身が分かっていないので、それが良いのか、そうでないのか・・・。
建築家からの提案は、私が見てもどれも素敵なものばかり、おそらく一般方から見ると自分自身の家がどれも良いものに見えてしまいます。
コンペを行っているとついつい映えるプランに目が行きがちですが、ご自身にとっての居心地のよさはご自身にしかわかりません。
家づくりが始まると、お金のことや、スケジュールなど考えなければいけないことが沢山次から次に出てきます。
そうなると、のんびり家族にとって居心地がいい家がどんなの? など考えている間もありません。
今のように家にいる時間があるときこそ、家づくりに備えてご家族にとって居心地がいい家ってどんな家なのか?
少し思いを巡らせてみるのはいかがでしょう。
同じお金を払って手に入れるのに、長時間いるのが苦痛な家になってしまっては、あまりにももったいないですね。
こういうときに考える家は、きっとこれまでよりも居心地を求める家になると思います。
でも、本来の家づくりとはそういうものであってほしいです。
「居心地のいい家」
これまでも、これからも私が勧める家づくりです。