日経のアンケート調査から、
一般の方々が、建築家に依頼しない理由を聞いたものがありました。
1番にあげられている「設計料が高そう」という事が、大きな誤解です。
前章に「設計を別にする事で余分にかかるわけではない」と書きましたが、建築家に「設計料」、工務店に「施工料」と、それぞれに分けて払うだけで、「設計料」がプラスしてかかるわけではありません。そして、関わる期間や内容を知れば、決して高くない事もわかります。
その他、お客様側、設計事務所側、両方からのよくある誤解や勘違いをまとめましたので、ご覧ください。 お客様の立場 > 設計事務所の立場 として、よくあるケースを説明します。
- 訪問
建築家と家づくりしたい!と思って設計事務所を訪ねる人の多くは、
「何から始めたらよいかわからないけど、設計事務所に行けば何とかなる。」と思っています。「建築の専門家なんだから、土地やローンの事も知ってるだろう」とも思います。
でも、土地や住宅ローンは建築家の仕事ではありません。
特に、設計依頼を受けた施主に対してであれば、不動産会社に依頼して土地探しのお手伝いをする設計事務所もあるかもしれませんが、相談に来たお客様に対して自身の設計事務所に依頼されるかどうかわからないお客様に、そこまでの対応はできないでしょう。
相談に来た人もそうです。
訪ねた設計事務所に依頼するかわからない状態で契約はできませんし、何をどうしたらよいかもわかっていないので、対応してもらえないと困ります。
そうです。
好みの建築家を探して設計事務所を訪ねても建築家との家づくりは進みません。
建築家と依頼主をの行き違いはまだあります。次回は『予算』の話をしましょう。