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「手待ち」という見えないコスト

建築家の設計する住宅を施工する場合、手慣れていない工務店に任せると驚くような金額の見積りが出てくることがあります。
その理由が、
①全てオーダーメイドなので高くなる
②手間が掛かるので高くなる
といわれます。
しかし、②の部分は手間が掛かるといっても一般的な住宅の何倍もかかるわけではありません。
問題はその工務店がどれだけ職人を待たさずに施工できるかという事が大きなポイントになります。
私たちがお願いしている職人さんの多くは手間を惜しみません。
難しい仕事、複雑な仕事をに対しては抵抗なくやってくれます。
しかし、待たされる「手待ち」にはとても敏感です。
手待ちしている時間単価も職人に払う費用に含まれてしまいます。
それは仕事が難しいとか、複雑とかの問題ではないと思っています。
問題はそれを指示する工務店側の監督の力量です。
施主、建築家、職人との間で調整をしながら「納まり」といわれる建築家の要望するディティールを職人に手待ちさせずに指示する。
ここにタイムラグが生まれると「手待ち」によるコストアップが発生していると考えられます。
最初の見積りの段階で驚くような人件費、特に大工手間を計上してくる工務店は監督の力量が低いと考えてもいいかもしれません。
手待ちさせない段取力
どんな仕事でも同じかもしれませんね。
株式会社ハウスインフォ
福永義正