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②建築家と依頼主のあるある【予算】

予算に対しては2つの建築家とお客様のお互いの思い違い

ひとつは、最初の段階でお客様は、

明確な予算がわかっていない

という事です。

それはそうですよね、ローンが通るか?もわかりませんし、支払い計画もない状態ですから当たり前です。でも、多めには言えないので少なめに伝える事になります。

建築家は「支払いは大丈夫ですか?」とは聞けないですし、本来の予算がわからないまま話しをします。予算によって面積や仕様も変わりますのでハッキリしたことは言えません。

 

もうひとつは、

要望によって変わる

ということです。

依頼主であるお客様側は、「建築家に依頼すると高い」と思っているので、自分の予算で建築家と家づくりができるかどうか?とても心配なまま設計事務所を訪問します。

 

そこで、「建物の費用は、どのくらいかかりますか?」と聞きます。

当たり前です。でも、建築家は困ります。

建物の金額は、依頼主の要望によって変わるからです。

 

どんな工法でも選択できて、どんな材料も使えると言いましたが、家の工法、使う材料、選ぶ設備によって金額も大きく変わります。

 

 

鉄骨造で、耐震を考えた作りで、外壁をタイルにして、設備も最新の物を選んだ家と、木造構造、外壁はサイディング、設備は一般的な物を選んだ家では、材料費それぞれの単価が違うので、総額が大きく変わります。

だから、最初に、「いくらかかりますか?」と言われても建築家は明確に答えられません。

 

建築家はそれは当然だと思っているので、「選ぶ材料やプランによって変わります」と答えるでしょう。そうすると、聞いた依頼主側は、「明確に答えないって事は、やっぱり高いんだ・・・」と思ってしまいます。

 

依頼主は建築の事を知らないわけですから、わからないと言われたら依頼しにくいですよね。でも本当は、「予算の中で必要と思う所に予算を使って、自由な家づくりができますよ。」という事なんです。

 

建築家という職業の方々は、言葉で説明する事が苦手な方が多いように感じますし、誤解を招くところだと思います。

 

次回は、土地と住宅ローンの事です。

これもよくある勘違いです。