自己所有の変形地に建築すべきかというご相談をいただきました。
基本的には変形地でも問題はないのですが、ポイントはその土地に対する思い入れですよとお話ししました。
多分、建築家に相談するとオモシロい建物が計画できそうで、設計者はワクワクするかもしれません。
しかし、クライアントはそれから数十年そこで暮らすわけです。
将来の相続やその時の資産状況などを考えると、わざわざその変形地に建てる必要性もない事もお話しし、
その上で、その土地に対する想い。
例えば、その土地で永らく育ってきたであるとか、
先祖代々その土地を受け継いできて自分たちも守っていきたいなど、
土地に対する思い入れがあるのであれば計画してみてもいいのではないですかとお話しさせてもらいました。
土地を新たに購入するのか、手持ちの変形地に建てるのか判断に迷っておられた様子でしたが、
考え方が整理できたような気がしますと話されていました。
変形地に建てられますか?
という質問は良くいただきます。
ただ単に建てられますか?問われると
答えはイエスです。
しかし、本当の答えは建築的な技術論ではなく、
家族形態、資産状況、タイムスパンなど様々なお話しを整理したうえでクライアント自身しか出せないのではないかなと考えています。
株式会社ハウスインフォ
福永義正