西宮の住宅 高山 佳久

西宮の住宅
コンセプト
[敷地の条件]

南側道路の13坪の敷地。高度地区内にあるため北側から高度斜線がかり3階部分のボリュームが削り取られる。

[鉄骨造からRC造打ち放しへシフト 地下空間の検討]

求められたのは、車1台分の駐車スペースと4人家族が生活する居住スペース。

内外モルタル仕上。

コンパクトな敷地かつ厳しい条件の為、ボリュームの最大値を探ることとした。

地下空間の活用、ロフトの活用、屋上テラスの活用など。コストとの折り合いにより現在のプランとなった。

鉄骨造で検討していたが、モルタル仕上のクラック発生の懸念に加え、職人不足、資材高騰、高力ボルトの入手困難なども影響し、コンクリート打ち放しにシフトすることとなった。

建物は3階建てで、高度斜線により削り取られるボリュームは半地下をつくることによって補うこととした。

細かい部屋で仕切るのではなく、スキップフロアとすることで、視線の抜け、ゆるやかなつながり、のびやかな空間を獲得している。

[スキップフロア]

半階ずつのずれは、1室空間でありながら分節されたスペースを生み出している。個々が思い思いに好きな場所を見つけることができ、つながりながら適度な距離を保つことが可能となっている。

[狭小住宅の工夫]

2階のダイニングと半階上がったリビングの間の階段は緩勾配で幅広の大きなものとした。

ダイニングとリビングの一体性を強調するとともに、ローマの休日のスペイン階段のように腰を下ろしてくつろぐこともできる。

階段を上下の移動だけでなく複合的な使い方をすることでスペースを最大に活用しようと目論んでいる。

リビングの腰のあたりから斜めに上がっていく壁は高度斜線によるものだが、吹抜けと組み合わせることにより、包み込まれるような感覚と開放感を併せ持つ心地良い空間となった。

3階部分は家族の寝室の為、幅の狭い階段でアクセスさせ、プライバシーを高めることとした。

スキップフロアによるつながりと分節。階段の幅によるスペースのつなぎ方の強弱を意識してデザインした狭小住宅である。
敷地面積
44.23
延床面積
67.87
用途
住宅
構造
鉄筋コンクリート造 3階建