甲賀の家 高山 佳久

甲賀の家
コンセプト
[環境になじませる]

のどかな田園風景が広がる集落の中に位置している。

伝統的な日本家屋が多い地域でありながら、現代的な住宅を求められた。突出しすぎた外観を避け、出来る限り周辺環境に溶け込ませるよう意識した。母屋よりも高くしないこと。元々あった離れの大きさを著しく超えないこと。建物は周辺の民家で使われている色使いを踏襲し、環境になじませること。できる限り自然素材を利用し、環境に配慮した住宅とすることなどを念頭に計画している。

[吹抜けの廊下 縁側のような]

建物は、周辺の民家で利用されている瓦屋根のシルバーグレーに習い、シルバーのガルバリウム鋼板を使用。1枚1枚の瓦は一文字葺屋根で表現し、焼き杉板の黒っぽい外壁は杉板に保護塗料塗にて調和を図った。

敷地には先代が大切に管理してきた立派な庭があり、それを借景として住宅に取り込んでいる。玄関を入ると吹抜けと立派な庭が目前に現れる。吹抜けの廊下は2階のリビングから見下すことができ、各個室の廊下にもなっている。この廊下は2階の気配を感じつつ、庭を望むことができ、窓を開けて廊下に腰を掛けると縁側のような使い方も可能になる。
廊下の突き当りを90度曲がると書斎があり、各室をつなぐ中心的な役割をこの廊下が果たしている。書斎に掛けられている梯子は旧離れを解体した時に出た材木により制作していて、ちょっとした遊びを設けた。

2階にはLDKと水回りを配置している。寄棟の小屋裏空間を余すことなく使い切ることで、天井の高い開放的な空間となった。加えて廊下の吹抜けにより水平方向の距離と奥行きが増し、ゆったりと広がりのある2階となっている。
敷地面積
188.53
延床面積
104.49
用途
住宅
構造
木造2階建