野田の長屋 anet_admin
- コンセプト
- 6人姉妹の子供達がクライアントとなって、両親の為に行ったリフォームである。高齢になるため娘達が同居を説得するも、二人でこの家に最後まで住むといってガンとして動かない両親。そこで娘達がお金を出し合ってリフォーム決意した。
長年小さな酒屋を営んできた家は、床に段差があるなど老夫婦には不自由なことが多いので、彼らにとって住みよい家にしてほしい、1階を老夫婦の住まいに、2階は介護に来た娘が泊まれるように、時には家族皆が集まって会食でもできるように、また建物南側の倉庫は解体して庭と駐車スペースにしてほしい、といったことが要望にあがった。
築95年、4軒長屋の端を改修して酒屋と立ち飲み屋を5年前まで約40年間営んできた建物は、通し柱が半数以上切られ非常に危険な状態だった為、まず建物の補強工事を完全にした後、リフォームを行った。
1階はやわらかな光を感じられる北側に寝室とトイレを、南側に開放的な空間となるようリビングを上部吹抜にして、キッチン・ダイニング・リビングをワンルームとした。大開口部から光や緑を取り込み、内部とウッドデッキが連続して一体空間となるように計画した。
2階は家族が集まり、会食や、将来介護が必要となった際泊まれるように二間続きの畳部屋とした。南側の吹抜部分の建具を二枚の障子にして、庭の眺めや光を調節しながら楽しむことができる。
また、元の家には風呂がなく、毎日の銭湯通いも高齢の夫婦にとっては大変なこととなる。そこで南側に計画した庭に面して、洗面・トイレ・浴室を増築した。開口を最大限にして、ゆっくり湯につかり庭に植えられた緑を眺めながら疲れを癒してもらうことを意図している。
(撮影:福澤昭嘉) - 構造
- 木造2階建