カイゴ・ハウス 浜野 忠彦

施工会社:吉野創美

カイゴ・ハウス
コンセプト
この住宅は、70歳のご病気の主人との2人の住まいとして36階に位置
する都心超高層マンションに作られました、外からの視線は気にな
りません、積極的に外に開き外部環境を取り込む計画を行ないまし
た。一番長い時間をすごされると思われるベッド位置を決定することから
スタートし、そこでは変化する自然を感じ取れる場所を確保しました。
そしてスピーカーから緩やかに流れるジャズ、赤く染まる空、目と
耳からの快い刺激に気持ちは、ゆっくりとトリップし映画のワンシ
ーンを見ているような感動を覚えます。
他方で考慮しなければならない大切なことは、介護する人がどう暮らす
かを計画反映することと考えます。そこで<気配を繋ぐ><独立した室>相反
する機能を持ち合せ、発想した和室です。それは、6×15杉材を芯に杉柾
四ツ目網代と杉柾六ツ目網代を双方からプレス製作した壁と建具で構成
されています。光により細やかな陰影と木のテクスチャー、杉材に包みこ
まれた穏やかな安らぎを感じる空間です。
上田篤先生が1973年に考えられた「住宅すごろく」が最近の
新しいすごろくでは6つの上がりになり、選択肢が増えています。
この住宅もその1つの「都心(超)高層マンション余生」に当
てはまります。
固有解に対応した2人の住まいとして安心できる気配を互いに
感じ取れる空間を確保する為、3つの洋室を取り除き「気配を
繋ぐ」ベッドルーム/ダイニング/リビング/キッチン/和室を
繋ぐワンルームにリフォームしました。
延床面積
112.65㎡
用途
専用住宅
構造
SRC造38階建て
家族構成
ご主人+介護人
所在地
大阪府大阪市
その他
撮影:ハマノ・デザイン