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姫路の家
コンセプト
敷地はJR姫路駅の南に位置する。

周辺は、住宅やビル、マンションが点在し、両隣の建物が近接する。
道路を挟んだ南側は駐車場になっており、いずれマンションなどが建つことが予測される。特に眺めたい風景も見当たらないので、プライバシーなどを考え、外に対しては閉じ、内に積極的に開き、建物の中に自然を感じられる風景を作りたいと思った。

建て主の要望は、高気密・高断熱のエコ住宅だが、エコ住宅に見えないデザイン性の高い住まいであること。

計画は、敷地いっぱいにキュービックな箱を置き、内部に4つの庭を散在させたコートハウス形式とした。諸室を生活のアクティビティの関係によって配置し、それぞれの庭に向かって開き、光と通風や、庭の緑の眺めを確保した。

1階から上階に上ってゆくにつれ、室に区切られていた庭(吹抜)が、垂直・水平へと立体的につながってゆき、開放的で複雑な抜けや、様々なシークエンスが生み出される。空へとのびる開放的なデッキテラスと内部が、大開口により一体的に繋がり、季節の移り変わりや時の流れを楽しむことができる。環境性能に対して、本来大開口を設けることと、高気密・高断熱は相反することだが、技術的に解決できると思い、計画を進めた。

都市の中で、四つの庭に囲まれ、光と緑、さわやかな風が家中を通り抜け、自然を感じながら気持ちよく暮らせる、性能性とデザイン性を両立させた、エコ住宅ができたのではないかと思う。

竣工後、気密テストを専門機関に依頼し、C値が0.66という、良好な数値が得られた。
敷地面積
186.99㎡
延床面積
245.23㎡
用途
専用住宅
構造
木造3階建
家族構成
夫婦+子供2人
外観。玄関と非常進入口以外は壁面として計画している。
玄関ホール。吹き抜けを介し、2階とつながる。
2階廊下。中庭や吹き抜けが連続していく。
ダイニングからリビング方向を見る。