月別アーカイブ: 2020年8月

ローンが難しい原因3

住宅ローンには工事完了の有効期限がある。

金融機関は、
住宅ローンの本契約である金銭消費貸借契約から、
決済(完成引渡し)までの期間を6ヶ月としているところが多いです。

ところが、建築家に依頼すると設計の期間、
その後の施工の期間を合わせると平均して1年くらいはかかってしまいます。

つまり、そのようなルールの金融機関の住宅ローンは
使えないということになります。

なぜ、6ヶ月という期間が設けられているのでしょう。

これは、
住宅ローンが一昔前のハウスメーカーと直結していた頃の名残かと思います。

ハウスメーカーによる家づくりが一般化したのは40~50年ほど前、
サラリーマンが給料で夢のマイホームを手に入れやすくするために、
大量供給のハウスメーカーと、
その頃は高度成長期で安定した借り手であるサラリーマン向けに両者の顧客が一致したため、住宅ローンはハウスメーカーにとって利便性が良いようになっていきました。

ハウスメーカーは、当時はプレハブと言われ、とにかく早く建てて引き渡すことが第一使命とされていましたから、6ヶ月もあれば設計から施工まで出来てしまうわけです。

金融機関も、契約した後ズルズル時間がかかるより、
期限を決めてしまったほうが早く融資でき、
つまり早く回収でき金利収入も生まれるわけです。

そのため、6ヶ月という期間がつい最近まで主流となっていました。

最近、ようやく6ヶ月という期間を12ヶ月とする所も増えてきましたし、
進捗が明確であれば2年、または期間は設けないというところまで出てきました。

貸す側のルールは、貸す側が決めているので、
他社とは違っていますよ、などと教えてくれません。

借りる側が、その金融機関の住宅ローンがどのようなルールなのかを調べ、
確認しければなりません。

この住宅ローンの有効期限が、つまづく原因である3つ目の壁となる訳です。

ローンが難しい原因2

土地の取得も住宅ローンに含めたい場合、設計の契約よりも先に土地の契約をする必要がある

家づくりの順番で言うと、「設計」→「施工」というのは、正しい順番です。

正当な順序での家づくりの順番のはずなのに、
ここにも立ちはだかる壁があります!

ここで、もう一度、住宅ローンを貸す金融機関からの目線で見てみます。

お金を貸す側の金融機関は、
出来上がったもの、出来上がるだろうカタチが明らかなもの、
つまり「図面がある=計画がしっかりしている」ものには貸しやすいのですが、
これから設計をする、
「影もカタチもない=計画がハッキリしていない」ものには
お金を貸しにくいという実情があります。

ズバリ言うと、計画がいい加減な人には貸せない!とうことです。

ところが、建築家に依頼する場合、
住宅ローンで先に土地を買う必要があると、
その審査のタイミングは、
図面がないタイミングになってしまうという事で、

つまり、金融機関としては、計画がハッキリしない、
一番お金を貸しにくいタイミングなのです。

ここが、つまずいてしまう大きな原因の2つ目の壁となります。

 

ローンが難しい原因1

 

設計と施工を別々の会社に依頼する。

建築家との家づくり以外の方法、
ハウスメーカーや地元の工務店、
その他ビルダーと言われる工務店に依頼する場合は、
設計を施工会社に依頼する形式となります。

当たり前と思っている方も多いですが、「設計施工」ということです。

それに比べて、建築家に家づくりを依頼する場合は、
設計は建築家(設計事務所)に、工事は別に工務店に依頼することになります。

「設計」と「施工」を分ける「設計施工分離」という事です。

分けて依頼する事で、
お客様の代わりに施工をチェックしてもらえるので家の建て方としては理想的ですが、住宅ローンの支払先が分かれる事にもなります。

住宅ローンは、土地+建物というローンなので
土地と建物はもちろんですが、
支払先が分かれる事で、審査も厳しく見られますし
通し方も手間がかかります。

施主である方は素人ですので、
銀行でそれを自分でするのはとても大変な事です。

建築家との家づくりがしたい!と思っても
住宅ローンでつまづいて進めない方がとても多いのです。