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新型コロナ対策で住宅設備がなくても完了検査可能に⁉

新型コロナウイルスによる影響でトイレやシステムキッチンなど住宅設備の欠品・納品の遅れが各設備メーカーから発表されるなか、先日、国土交通省は住宅建設会社への支援策を発表し、一部の住宅設備が未設置な状態での建築基準法にもとづく完了検査が実施可能となりました。

こうした対策は、2014年2月に関東地方を襲った大雪で建材・設備の納期が遅延した際にも実施されました。
完了検査を速やかに実施し、住宅の引き渡しを行うことで、施工会社は施主に対し残金の請求をすることができるようになるため、お金の流れを止めず「施工会社の黒字倒産」を避けることを目的として行われるこれらの対策ですが、施主さまの立場からすれば当然に不安が付きまとうもの。

一部とはいえ住宅設備がまだ設置されていない状態での完了検査・引き渡しは、本来であればあり得ない事です。

どのくらいの工期遅れが発生しているのか、住宅設備が未設置のまま引き渡しを受けた場合その後きちんと施工してもらえるのか、実際に入居できるのはいつになるのかなど、施主にとっては大きなリスクや不安も付きまとうため、あまり喜ばしい事態ではありません。

こうした施主さまのご不安をひとつひとつ解消すべく、しっかりと施工会社から説明を受け適切な対応がとられているか、チェックすることが大切です。

今後施工会社から「トイレの納品が遅れておりますが、完了検査をさせていただきたい」などのご連絡が来た際に落ち着いて対応いただけるよう下記のことをチェックしておきましょう。

キッチン:著しい給水・排水不足、シンク下の漏水、換気扇の吸込み不足、食洗器の漏水

洗  面:著しい給水・排水不足、キャビネット内の漏水

浴  室:著しい給水・排水不足、浴槽下の漏水

ト イ レ :著しい給水・排水不足、床上の漏水

給 湯 機 :周辺の漏水

床下点検口から:床下の漏水